ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2015-04-05から1日間の記事一覧

『髑髏城』ディクスン・カー, 宇野利泰訳,創元推理文庫,1931,1959――二つの城,二人の探偵,二つの死体の謎

カーの第3作目の作品。パリの名探偵バンコランを主人公にした作品で、バンコランが若年であるためか、カー独特のアクが少なくて読みやすい作品。しかも道具立てがわかりやすすぎて、江戸川乱歩や横溝正史にもろな影響を与えたようにも見えます。 ベルギーの…