hoshi-itsu’s 本にまつわるblog

「ほしいつ」です。海外ミステリが中心のブログです。下書きがなくなってしまったのが悲しい……。

人文科学

『二階の住人とその時代―転形期のサブカルチャー私史』大塚英志,星海社新書,2016

大塚英志氏が漫画家を目指しつつ、徳間書店のマンガ雑誌の編集者のアルバイトに誘われ、2年間ぐらい働いていたときの、『アニメージュ』を中心にどのようにオタクの「評論」文化が作り出されてきたかを自身の経験や見聞きしたことを交えて語ったもの。あの時…

『職場がヤバい! 不正に走る普通の人たち』前田康二郎,日本経済新聞出版社,2016

新聞の書評で取り上げられていて購入。作者はフリーランスの経理をしている人で、会社の不正といっても、横領などお金にかかわることが多いようです。 会社や周囲への仕返しのために不正に走る人がいる、不正は見つけるものではなく違和感として感じるもの、…

『読者ハ読ムナ(笑)―いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったか』藤田和日郎,飯田一史,小学館,2016――むしろ編集者が勉強になるガイドブック

藤田氏と藤田氏の初代編集者の武者氏による漫画家を目指すアシスタントへのアドバイスをまとめたもの。 新人賞を受賞した新人漫画家が編集者の紹介で藤田氏のアシスタントになったという設定で、藤田氏は若い漫画家が不足しがちであることをどのように吸収し…

『日本語の作文技術』本多勝一,朝日文庫,1982

昔、読んだものを改めて読んでみて勉強になりました。読みやすい文章はどういうものか、正しく内容を伝えるにはどのようにしたらよいか、が具体的に書かれています。文章を書く人のとっても、編集者にとっても、気を引き締めなくてはならないことが書かれて…

『消えたい―虐待された人の生き方から知る心の幸せ』高橋和巳,筑摩書房,2014ーー被虐待児のうつの援助の必要性

被虐待児には、受けたもの特有のうつをもつ者がいる。そんな被虐待児の心理的特徴を記した本ですが、はっきりした被虐だけではなく、虐待ともいえない親からの小さな否定的な行為を受けた子どもたちまでも通じる内容となっています。 例として、発達障害児と…

『これからの「正義」の話をしよう』マイケル・サンデル,鬼澤忍訳,ハヤカワ・ノンフィクション文庫,2009,2011

NHKの番組で評判になったハーバード大学の講義の教授であるサンデル氏のベストセラーになった哲学書。番組を文字起こしした書籍だと思っていたので、リアルタイムでは手に取らなかったのですが、やたらブックオフに置かれたいるので(表紙が目立つ)、手に取…

『100の思考実験: あなたはどこまで考えられるか』ジュリアン・バジーニ,向井和美訳、紀伊國屋書店、2005、2012

書籍の企画のネタになるかもしれないと思って手に取った本。「誰も損をしなければ何をしてもよいか?」「不平等が許される場合とは?」など哲学・倫理学の100のテーマについて、具体的な小話と解説が記されています。さらっと読んだだけですので、役に立つか…

『弱いつながり―検索ワードを探す旅』東浩紀,幻冬舎,2014

ネットは結局自分の興味のあるところだけを見るようになるため、視界が広がったようにみえて、実は狭くなっているといいます。それに対抗するには、観光する者として、自分の肉体をもっていくことが有用である。確かに一理あるかなと思います。しかし、それ…

『幻想の未来/文化への不満』ジークムント・フロイト, 中山元訳,光文社古典新訳文庫,2007

フロイトは大学時代に『精神分析入門』『夢判断』を新潮文庫で読んで以来です。10年くらい前に知り合いの勧めで、一冊何か手にとったのですが、まったくチンブンカンブンで難しかったため、中途で投げ出してしまいました。そういえば『夢判断』って、いつの…

『プロタゴラス―あるソフィストとの対話』プラトン, 中澤務訳,光文社古典新訳文庫,2010

光文社古典新訳文庫は当初『カラマーゾフの兄弟』のような文学作品から始まったような印象を受けますが、実際調べてみると、文学作品のみならず、哲学書など古典ならば何でも新訳をしているようです。でも、文庫ですから、ある程度の売り上げ部数を見込める…

『ヨーロッパ文化と日本文化』ルイス・フロイス, 岡田章雄訳注,ワイド版岩波文庫,2012

信長の時代にイエズス会宣教師ルイス・フロイスが、文化的なことから風俗的なことまで、ヨーロッパと日本と相違点をシンプルにまとめた資料的価値があるもので、拾い読みするだけでも面白いです。 たとえば「2 ヨーロッパ仁は大きな目を美しいとしている。…

『彼女たちの売春(ワリキリ)――社会からの斥力、出会い系の引力』荻上チキ,扶桑社,2012

出会い系喫茶にいる女性の売春について、直接女性たちにコンタクトをとって取材しデータをとったもの。直接、男性と交渉して売春することを割り切り(ワリキリ)といい、風俗にいる女性とは異なる、女性が金を得るための方法の一つとして必要なものとして存…

「特集=週刊少年サンデーの時代 トキワ荘から『うる星やつら』『タッチ』『名探偵コナン』そして『マギ』『銀の匙』へ―マンガの青春は終わらない」『ユリイカ 2014年3月号』2014

『サンデー』に興味がない人、肌が合わない人にとっては何でこんな特集が成り立つのかわからないでしょうけど、私のようなサンデーっ子にとってはよくわかるんですよ。『ジャンプ』でも『マガジン』でもなくて、やはり『サンデー』なんですよね。だから『サ…

『日本人はこれから何を買うのか?――「超おひとりさま社会」の消費と行動』三浦展,光文社新書,2013

2030年以降、全国的な中高年の1人暮らしの増加、大都市での高齢者の1人暮らしの増加、50歳以上の未婚・死別・離別の増加など「超おひとりさま社会」が出現するに当たって、その前兆を見せている現在、消費がどのように変化するのかを、マーケティングの視…

『新しい市場のつくりかた―明日のための「余談の多い」経営学』三宅秀道,東洋経済新報社,2012

何かの書評で興味をもって読んだもの。私の多くない経営学の知識でいうと、本書はドラッカーのいうイノベーションをどうしたら起こせるのか、その実践から理論を導くものなのかと思いました。経営学の書籍はほとんど読んだことがないけど、これは斬新なので…

『脳からみた心』 山鳥重、角川ソフィア文庫、1985、2013

1985年にNHKブックスから出版された書籍の文庫化。25年以上経っているのですが、中身はまったく古びておらず、内容の分かりやすさに感動しました(というかNHKブックスはそんな昔からあるのか)。 山鳥先生は神経心理学の大家で、本書は言葉・知覚・記憶の障…

『謎解き・人間行動の不思議―感覚・知覚からコミュニケーションまで』北原義典,ブルーバックス,2009

人間行動科学の入門書。一つの絵が二通りに見えるのは何故か、音声を録音したテープを逆に再生しても、例えば「だまされる」を「るれさまだ」と聞こえないのは何故か、二つのものが同じ重さでも同じ重さに感じないのは何故か、など実験や現象を提示して、そ…

『続・風の帰る場所―映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか』宮崎駿,ロッキングオン,2013

雑誌『CUT』に掲載された渋谷陽一氏による宮崎駿氏へのインタビュー集。『崖の上のポニョ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』が公開されるたびに行われたもので、毎回膨大な時間をかけたインタビューが残されています。 このよう…

『家族の違和感・親子の違和感―精神科医が読み解く「幸・不幸」』春日武彦,金子書房,2010

精神的に病んだり問題のある人とその家族に焦点をあてて書かれたエッセイ集。タイトルの「違和感」にあるとおり、その違和感を切り口にすえていて、新しい分類法になっているような感じがします。例えば、「コントロール願望」という言葉。自分をコントロー…

『哲学の起源』柄谷行人,岩波書店,2012

どこかは失念してしまいましたが書評で興味をもって手にとりました。イオニアの自然哲学から始まるギリシア哲学の起源を示したもので、なぜソクラテスの思想によって一つの完成をみせるのか、論理的に示しています。といっても、私の哲学の歴史の知識は大学…

『日本妖怪異聞録』小松和彦,小学館ライブラリー,1992→1995

日本の妖怪のなかの主要な妖怪をやさしく紹介したもので、誰でも理解できます。酒呑童子、玉藻前、是害坊天狗、崇徳上皇、紅葉、つくも神、大嶽丸、橋姫の物語を紹介し、それを民俗学見地からルーツはどこにあるかを推理するという体裁をとっています。 たと…

『中国化する日本――日中「文明の衝突」一千年史』與那覇潤、文藝春秋、2011

本書は好意的な批評が多く聞くので興味を持ったのですが、私のような歴史の知識に対して門外漢で、確たる歴史視点を持っていない者にとっては退屈な論文でした。 「本書は、歴史学の方法を使って、そのような新しい日本史を描きなおすものです。そこで鍵にな…

『暇と退屈の倫理学』國分功一郎,朝日出版社,2011.

昨年、書評などで評判になった哲学書。人間は物質的に豊かになるにつれて、生きるのに全面的に使わざるを得なかった時間に余剰が生まれた。それを「暇」という。さらに、行きすぎた資本主義がその暇を奪い合っている。「労働者の暇が搾取されている」(23頁…

「詩学――創作論」『世界の名著 8 アリストテレス』アリストテレス, 田中美知太郎訳,中央公論新社,前340年代→1979.

ギリシャの哲人アリストテレスの詩作(創作物)における創作論。以下は覚え書きです。読んでいると、『オデュッセイア』を批判していたり、創作オタクの評論のような気がしてきて、非常に興味深いです。 まず、詩(創作物)と、その作者である作家(詩人)の…

『こころの科学156号 特別企画=うその心理学』松本俊彦編、日本評論社、2011/02

本書は、「病名のうそ」「病気喧伝」「精神鑑定とうそ」「嘘つきとサイコパス」「発達障害とうそをつく能力」「解離とうそ」「薬物依存症とうそ」「自殺未遂者とうそ」「ギャンブラーはうそつきか?」「ホームレス者のうそ」「性的マイノリティとうそ」「性…

『憑霊信仰論――妖怪研究への試み』小松和彦、講談社、1994

サブタイトルにあるとおり妖怪研究の鳥羽口になった論文集。さまざまな文献とフィールドワークから表面的な物事の裏に何が現象として生じているかがきわめて論理的に述べられており、まるでそれは名探偵が推理を披露するかごときのものです。かつ新しい分野…

『こころの科学 148号 キレる――怒りと衝動の心理学』山登敬之編,日本評論社,2009/10

『こころの科学』はおそらく心理学関係者を対象とした雑誌ですが、特集によっては私のような素人が読んでも面白いことがあります。ことに私はワンテーマを複数の執筆者がそれぞれの立場から論を展開しているのが好きなので。この特集は2年前と古いのですが、…

『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』佐々木俊尚,筑摩書房,2011

タイトル通り、既存のマスコミのみならず、ツイッター、フェイスブックなどによる情報のやりとり・統合・つながりが行われ、それが力をもつようになる、いやすでになっているというもの。著者には申し訳ないけれど、主張は全面的に賛同しつつ、これはやっか…

『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル, ビル・モイヤーズ, 飛田茂雄訳,早川書房,1988→2010

神話学の世界的権威のある学者キャンベルの神話に対する考え方をインタビューで語りおろしたもの。もともとテレビ番組の企画だったものを活字に起こしたものらしい。本書は名著だということは、昔の宝島社から出版されていたブックガイドなどから、さまざま…

『ツチヤ教授の哲学講義』土屋賢二,岩波書店,2005

ツチヤ教授が大学一・二年生の学生を対象にした講義をもとにした哲学入門書。非常にわかりやすい。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ベルクソン、デカルト、ウィトゲンシュタインなどについて、シンプルに具体的な例を挙げて語られています。ツチヤ教…

『ソクラテスの弁明・クリトン』プラトン, 三嶋輝夫, 田中享英訳,講談社,1998

大学時代以来です。とても面白かった記憶がありましたが、今回は、面白さを感じたポイントがずれているような感じがしました。昔は、ソクラテスの論理展開が面白く頷きながらだったのですが、今回は「それは詭弁じゃね」なんてね……。何故、そのような道を選…

『心の仕組み――人間関係にどう関わるか〈中〉』スティーブン・ピンカー, 椋田直子・山下篤子,NHK出版,1997→2003

ようやく中巻が読み終わりました。外界からの刺激やそれと結びつく脳の機能、そして人間の心の中の現象を対比させることで、例えば、言葉から意識・心が生まれたと仮説するように、心の仕組みはどうなっているのかを導きだそうとしています。本巻では、外界…

『心の仕組み――人間関係にどう関わるか〈上〉』スティーブン・ピンカー, 椋田直子訳, NHKブックス,1997→2003

著者のピンカー氏は新聞などの書評の紹介記事から、ウィキペディアで検索したこともあり、以前から気になっていました。とくに脳科学のある禁忌について語っているところが。そのためか、あまり日本では信用されていませんが。 『心の仕組み』は上・中・下巻…

『「日常型心の傷」に悩む人々』丸野俊一, 小田部貴子編,現代のエスプリ no. 511,2010/01

日常型心の傷とは以下の通り、昔からあったと思われるが、現代特有の状況によって生じる心の傷のことらしい。その多くの原因は、人間的つながりの希薄化としている。 小田部(2009)によると、生命の危機に結びつかない精神的暴力・虐待・嫌がらせに悩む人々…

『日本辺境論』内田樹,新潮社,2009

内田樹先生による日本人論。一読して、うーんと唸ってしまいます。その通りかもしれないと同意するけれど「だったら一体どうしたらいいっちゅうねん」と困惑してしまいました。なぜなら、日本人の考え方は効率的なのだからそのままでよいのだと言っているの…

『実録闇サイト事件簿』渋井哲也,幻冬舎,2009

タイトル通り、闇サイトをもとにする事件を集めたルポルタージュ集。「闇の職安」名古屋OL拉致殺害事件、闇のハローワーク妻殺害未遂事件、なんでも屋サイト嘱託殺人事件、ネット掲示板家族殺害依頼事件、駆込寺殺人依頼事件などの殺人依頼サイト、自殺系サ…

『ルポ 内部告発 なぜ組織は間違うのか』村山治, 奥山俊宏, 横山蔵利,朝日新聞出版、2008

前回までマンガが続いていましたが、今回は一転して久しぶりの新書です。新書といえば、このところベストセラーが現れず苦戦しているかな、もうブームは終わりかなと外野の立場から危惧したりしていたら、勝間氏のコミュニケーションの技術書や香山リカ氏の…

『異人論―民俗社会の心性』小松和彦,筑摩書房,1985→1995

〈異人殺しのフォークロア〉をキー・コンセプトにした論文集である古典。「異人」とは「民俗社会の外部に住み、さまざまな機会を通じて定住民と接触する人びと」(13ページより)のことをいいます。その異人殺しをメインとした民話を元に、どのような民俗だ…

 『科学 2009年 05月号』 岩波書店、2009

特集が「福祉と科学の新しい関係――身体・脳・マシン」というもの。「バリアフリー科学のすすめ」「脳科学からの提案」「脳損傷による知性と感性の乖離」「脳と機械をむすぶ」「人工内耳と脳の柔らかな関係」「バリアフリーとヴァーチャル・リアリティ」「視…

 『「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤』 下條信輔、講談社、1999

「脳は孤立した存在ではなく、身体を支配し、逆に身体に支配されます」(5ページより)という、いわゆる認知心理学(でいいのかな?)の入門書。「身体(姿勢、感覚器)を通した外界との相互作用の経験の総体=順応の過程」を意味する「脳の来歴」が重要で…

 『こんなに使える経済学―肥満から出世まで』 大竹文雄編、筑摩書房、2008

「なぜあなたは太り、あの人はやせるのか」「教師の質はなぜ低下したのか」「セット販売商品はお買い得か」「銀行はなぜ担保をとるのか」「お金の節約が効率を悪化させる」「解雇規制は労働者を守ったのか」などの問題について、27のケースごとに、経済学の…

 「内なる目としてのメタ認知―自分を自分で振り返る」 丸野俊一編 『現代のエスプリ no. 497』 至文堂、2008

メタ認知とは、「認知についての認知」と定義される。この特集は、その基礎的な知識から、教育現場におけるメタ認知の育成の方法まで、幅広くとらえられている論文集。その内容は専門用語が多く難しいので、興味のあるものだけ流し読みです。 とくに興味深か…

 『少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ』山田 昌弘、岩波書店、2007

家族社会学の第一人者の山田先生の少子社会論。発行は2007年ですが、内容は古びておりません。なぜならば、政府や行政など国は、まったく少子社会対策を立てていないからです。 少子社会を考えるとき、どうしても現れるのが、世代論。とくに団塊世代と団塊ジ…

 『パチンコの経済学』佐藤 仁、東洋経済新報社、2007

パチンコビジネスについて書かれた本。著者はダイナムという大手ホール企業に14年間勤務していた元業界内の人。内容については、ネットなどでパチンコについて、常時情報収集している人ならば、だいたいが知っていることですが、まったくパチンコ産業につい…

 『予想脳 Predicting Brains』藤井直敬、岩波書店、2005

脳の仕組みを理解するものとして「予想脳」とう概念仮説を解説したもの。おおざっぱに言ってしまえば、人間の脳は物事を予想して判断処理をしているという考え方(たぶん正確ではない)は、演者は忘れてしまったけれど、数年前に行われた脳と運動の講演にお…

 『大航海 69号』新書館、2008-12

「脳・意識・文明」という特集タイトルに惹かれて購入。毎日少しずつ読んでいたのですが、このような人文系からの脳へのアプローチはほとんどSFですな。めちゃめちゃ面白いっす。 「意識」がどのようなものなのか、どのようなメカニズムなのかを解明するため…

 『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』遠藤誉、日経BP社、2008

中国における日本のアニメ=動漫の大流行とその理由と影響がいかに大きいかを記した大著。著者は、1941年生まれで老人とも言える年齢で、400頁をオーバーする分量があるのですが、文章に癖がなくが上手いのでスルスル読むことができます。おそらく、こんな感…

『イノベーションと企業家精神』P.F.ドラッカー、上田惇生訳、ダイヤモンド社、2007

私は本書を「第14章 公的機関における企業家精神」について知りたいと思って手にとった者です。公務員などの利潤を追求しない組織において、どのようにして変革していったらよいのか、その方法論を求めていました。 「公的機関は、イノベーションや新しい事…

『10年後あなたの本棚に残るビジネス書100』神田 昌典, 勝間 和代、ダイヤモンド社、2008

まあこのような本を購入してしまうのは、こころが弱くなったときですね。こういう自己啓発書を読む人を莫迦にしていたのですが、最近いろいろ疑問が多くなって、いくら自分で考えてみても、自分ひとりで鬱々としているよりは、先人の考えをそのままトレース…

『ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会 (ドラッカー名著集 8)』P・F・ドラッカー、上田惇生訳、ダイヤモンド社、2007(○)

経営思想家ドラッカーの資本主義社会後の世界について語った書。この資本主義社会でいわゆる勝ち組になるには、専門性ともいえる知識が必要ではないかなと常々思っておりまして、でもそれが富の集中と結びついている、いわゆる行き過ぎた知識社会も間違って…