新刊
作者は11歳でアメリカに移住した韓国人で弁護士で,本作はデビュー作。弁護士らしく法廷もので,エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞),国際スリラー作家協会賞,ストランド・マガジン批評家賞の各最優秀新人賞を受賞した作品。 ストーリーは,韓国人の移…
本作は作者のM・W・クレイヴンの初の翻訳作品。どうやら三作目の作品にして, 英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞作。書店・書評などとともに,イギリスにはストーンサークルがたくさんあり(てっきり有名なストーンヘンジ1つだと思って…
陳浩基氏の『13・67』の次の新作。よく考えてみれば『13・67』もそうだったけど,タイトルから内容を類推するのが難しいね。これは原著であれば,そうでもないのかもしれないけど。 とにかく2段組みで分厚くて大変だけど,慣れてしまえば訳文もこなれている…
アマゾンのレビューで評判がよかったので読んでみた作品。 作者は弁護士で,小説家デビューが2011年で現在まで50作以上あるという。ということは,ガードナーのように作風的には軽いものだろう,と考えたけど,半分想像通りでした。 とにかく展開がはやく,…
kindle版ではなくて,ポケミスで読んだんだけど。しかし,ポケミスばっかり読んでるけど,新書という本当に持ち歩きに最適な大きさで,組版,用紙などがいいのわからないけど,読みやすくて,いいね。目に負担なく読むことができる。『三体』もポケミス版で…
本書は,昨年原著出版,今年翻訳という超スピード翻訳で出版されたフランスミステリ。『果てしなき輝きの果てに 』も今年原著・翻訳出版でしたから,出版社も大変だ。それともITで翻訳スピードが上がったのか。 翻訳してテキストを入力するだけでも時間がか…
ウォルター・モズリイは処女作の『ブルードレスの女』を新刊で読んで失望して以来読んでいない。その処女作は面白くなかったからだ。しかしアメリカで評価を受けているということは翻訳されたもの以外のことが評価されていると感じた。たとえば文体や会話な…
アーナルデュル・インドリダソンの新作といっても、原著発行は2005年のかなりの旧作。インドリダソンは私と相性がよく、文章を読んでいても不快な気分になりません。今回もエーレンデュルの捜査のたたずまいや行動様式がメグレ警部に似ていて、メグレ警部物…
久しぶりのSFです。わたしのSF歴は高校時代から、有名どころの作品を一通りではなく半分ぐらいかじってきた感じで、普通の人よりは読んでいる程度。例えば、『果てしなき流れの果てに』をまったく無情報(いま考えてみればすごい)で読んで、SFの醍醐味を味…
フランスのジャーナリスト、作家、翻訳家、ライターのミステリ作家デビュー作。内容はいろいろな媒体に展開できるようになっていて、いかにもこれらの経歴を活かしきった作品でした。 パリ警視庁に新たに特別捜査班が設置された。メンバーは約20名で『相棒』…
『13・67』の作者・陳浩基氏の短編集。339ページで17編が収録されています。かねてから言われていたとおり、SFもあって、バラエティにとんでいます。ショートショートもありますが、落ちのある話というよりも、スケッチという感じで、ファン向けの短編集です…
人気脚本家のミステリ小説デビュー作で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。好意的な書評が多かったことと、最近のミステリにしては薄かったので手に取りましたが、わたしにはダメだった…。こういう、あえて破滅に向かっていく筋書きって昔は好き…