MEMO
右京の大学時代のフランス文学の恩師で、フランス文学の翻訳家である、高齢の女性の宇佐美は、田舎の別荘地に住んでいる。彼女は、右京を呼び出し、5日前に別荘の密室の離れ小屋で服毒自殺した榊という男の近親者を捜すように依頼した。 中年男性の榊は、他…
帝都歌劇団のファンかつ団員のパトロンで女社長の山極が、自分のマンションの自室において死体で発見された。死因は、入浴後に扇風機の強風を長時間浴びたことによる急性心不全だった。第一発見者は、当日山極に呼ばれてきた、帝都歌劇団の男装の麗人役で山…
銀座警察署を訪れたのは、銀座のクラブに泥棒がはいるという予知をしたという少年と、それを訴える母親。2人は特命課へ通される。銀座のクラブに強盗が入るというが、それがいつ起こるのかわからないので早く捜査してくれと言うのだ。 銀座のクラブで強盗殺…
ある夜の9時30分頃、歩道橋の上で男女2人の言い争いが起こり、それを止めようとした若い女が、誤って歩道橋から突き落とされた。若い女は打ち所が悪そうで出血が激しく、携帯電話をかけたが、カップルの男は境内電話を消してしまった。若い女はそのまま死ん…
東京都町田市午前6時30分、拳銃所持の逃亡犯を特命課の右京を含む警視庁は追っていたが、犯人の長峰は銃を発砲し逃走。警視庁は神奈川県警に捜索の強力を要請した。 一方、町田市に隣接する川崎市の一軒家の藤堂家には、小学生の娘を誘拐したので12時までに5…
2008年12月24日、送電ケーブルの時限爆弾による断絶によって、港区、千代田区など東京都心で都市機能を麻痺させる停電が発生した。地球温暖化阻止を目的としている環境保護団体が、京都議定書を無視しているために行ったという声明文が出された。その環境テ…
鑑識課チームが調査をしているとき、時限爆弾によって殺人ウイルスが入っている試験管が爆発し、ウイルスがばらまかれた。その部屋はウイルスが外部に漏れないよう、鑑識課チームごと密閉されたまま監禁された。それによって隔離が成功し、これ以上漏れるこ…
今年は優れているとか優れているのではなく、好みの作品を挙げてみました。残された時間が短くなってきたせいか、好みではない作品を手にとらなくなったということでしょう。■『魔性の殺人』ローレンス・サンダーズ、中上守訳、早川書房…長大な作品だったに…
国立微生物研究所で研究員が、レベル4とは最高レベルの研究室で窒息死した。その殺人犯人の小菅は、実験室から空気感染で100%感染・発症する殺人ウイルスが盗もうとしたが、邪魔されたために殺したらしい。小菅は自らが生み出した人工的な出血性の殺人ウイ…
若い女が通り魔にナイフで切り裂かれるという連続スクーター通り魔事件が起こり、容疑者の辻正巳を逮捕した。その暴力的な取り調べのために被疑者が誤って頭を打って死んだ。それを取り調べ監察官が目撃していた。右京はその死体の取り調べ検死官として検死…
将棋の龍馬戦の最終第七局の前日、その会場で挑戦者の西方が遺体で発見された。屋上から飛び降り自殺をしたらしい。その遺体発見中のテレビ放送を見ていた右京と薫の2人は捜査を始める。 西方の死亡推定時間は午前0〜2時。西方が泊まっていた旅館の部屋を…
FM放送の人気DJ番組をもっている伊沢ローラの後番組を受け継ぐ予定だったDJ西田春香が、放送局から出てきたところを、男にナイフで刺殺された。その木下と言う男は「これで、いいんですよね」と呟く。ストーカーの犯行かと思われた。西田は土曜日には放送日…
ブックガイドとして購入。一年が過ぎるのは早い。『ミステリ』は、1位『運命の日』ルヘイン、2位『フロスト気質』ウィングフィールドかあ。ベスト20で既読は『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』アデアのみでした。 『ライトノベル』は2位『とらドラ!』…
死後5〜6年経った白骨死体が発見された。死体は小森という男で所持していた携帯メールにより不倫相手がいることが分かった。その不倫相手は、岸あけみという女で、警察は尋問したが、女は殺人を否認し、さらにその女の指紋と凶器についた指紋は一致せずあき…
33歳と若い二世議員である衆議院議員・後藤のもとへ「死の制裁を」という内容の脅迫状が届けられ、その後、議員会館の事務所に届けられたものが爆発し、後藤の政策秘書・中村がその爆発で死んだ。しかし、爆弾といえるものがない。その後の現場検証と爆弾が…
第1話の続き。兼高の共犯者の田坂は海外へ逃亡した。残された手帳には「シンガポール」「空」と書かれていた。カンボジアで地雷撤去をしていた兼高は以前殺人について黙秘。田坂をシンガポールで逮捕したしたのだが…。 途中、右京がモース警部ばりの妄想推…
今年の年末年始の深夜枠の連続4話セレクションの「各話の間にCMなし」のテレビ放映でやられて以来、Season6と過去の再放送を見まくってしまっています…。 警視庁の上層部に煙たがられている2人きりの特命課。政治家の瀬戸内米蔵を励ます会に出席した特命課…
部屋のあまりの汚さと散らかりように少々あきれていたので、掃除と片づけをした。本が本棚からあふれて、畳に積んでいる山がいくつもあって、少し揺れたりさわったりしただけで、その山のうちのいくつかは、すぐに倒れてしまうのである。 そのために2冊ぐら…
「ポニョ」の評論や感想が非常に多く、結構読んでいます。2ちゃんねる以外は。面白かった派も面白くなかった派もそれぞれ妥当ですよね。だって、どちらも宮崎駿氏の新作映画に対して、何を求めているか、その違いによって異なっているに過ぎないから。私は…
短編ミステリを読みたいと思い、昔、光文社から発行されていた海外ミステリ専門誌『EQ』(「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」と呼ぶのか?)の1997年11月号を書棚の奥の奥のほうから引っ張り出してきた。通巻120号で創刊20周年記念特大号として特…
ミステリマガジン 2008年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/03/25メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る 関口苑生氏のエッセイが興味深かった。出版不況でことに海外ミステリの売れ行きの落ち込みが激しいこと…
あるブログで海老沢泰久氏の『Number』に掲載されていたサッカーのエッセイについて、ひどい内容だと紹介していました。まあ、その内容については同意なんですけど、そのスタンスは海老沢氏のエッセイと同様ひどいものでした。海老沢氏に同意できないと書け…
ある映画批評のサイトで、期待はずれと書かれていたけど、その内容をみると、どうも内容を誤解しているだけで、むしろ良い映画なのかなと思って、池袋のレイトショーに行ってきました。 それで、結論だけいうと、一回だけ見て傑作、名作とは断言できないけど…
映画の「ゲド戦記」を見た。悪くはない映画ではないか。登場人物がみな背筋が伸びているところが、そうじゃないんじゃないかなと違和感を感じたが、大監督の息子である監督が、偉大なる父を殺した青年が自らの影に追われるという設定に共感したのは、よく分…
http://www.asahi.com/business/update/0109/TKY200801090298.html 草思社といえば,この記事のように,『声に出して読みたい日本語』『清貧の思想』『平気でうそをつく人たち』などのベストセラーを出版してきたほか,『銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人…
今年のベストを以下に挙げます(順不同です)。■[海外ミステリ]『犠牲者は誰だ』ロス・マクドナルド,中田耕治訳, ハヤカワ・ミステリ,1956→1965…今年最も驚いたミステリ。クリスティの『葬儀を終えて』のような位置づけの作品。 ■[海外ミステリ]『裁くのは…
テレビアニメ「げんしけん2」の就活話は,昔を思い出して,ちょっときつかったですね。面接の場面やそのやりとりは妙にリアリティがありました。出版社を死亡していた主人公の笹原が,あれこれ悩んだあげく,他業界の面接を受けてしまったり。私も,大学の…
池袋サンシャインシティ地下1階アルパ広小路催事場で行われた古本市に行ってきましたが,あまり大きな市でなく欲しい本はなく残念でした。その後,ジュンク堂に行って,仕事の資料などを買い込む。
「毎日新聞」(2007年9月23日朝刊)の西原理恵子氏の「毎日かあさん」で,高い椅子に座っていた子どもが,後ろに倒れて後頭部を打ったら,妙な呼吸音を立てて動かなくなったので,救急に詳しい父親が救急車を読んで病院に連れて行ってCTやMRI検査をしたとこ…
所用で岡山の近くを通りましたので,『気まぐれ古書店紀行』で紹介されてから気になっていた古本屋である「万歩書店」に行ってきました。岡山駅に降り立って,レンタカーを借り,お店の電話番号をカーナビに入力してスタート。 まずは本店。『気まぐれ…』で…