- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04/26
- メディア: 単行本
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これは傑作なのだろうか? どうなのか? 分かりません。
一つひとつの短編に明確なオチはありません。読み終わると,何か物語の途中で終わった感じがします。続きがあるような。
『壊れかた指南』というタイトルが,意味深です。いや,意味深ではないのでしょうか? わざと壊れた小説を書いたという意味でしょうか? それでも面白い物語が存在するということでしょうか?
物語そのものが,つまらないとも思いません。しかし,絶対的に面白いといえません。妙に面白いということでしょうか? これは,作者の戦略にはまっているのでしょうか?
「耽読者の夢」は,アゴタ・クリストフ『悪童日記 (ハヤカワepi文庫)』みたいでしたね。よく考えてみると,アゴタ・クリストフが筒井康隆に似ているのでしょうか? そう考えてみればそのようにも思えます。