ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『こころの王国』

こころの王国

こころの王国

サブタイトルに「菊池寛文藝春秋の誕生」とあるノンフィクション。菊池寛の秘書の一人称で,菊池寛の人と文藝春秋の変遷について騙っています。
雑誌の歴史を知りたかった僕としては,そのあたりについて,あまり解説しておらず残念でした。菊池寛も一冊も読んだことがありませんし。
とはいうものの,『マガジン青春譜―川端康成大宅壮一』と同様に面白かったですね。大衆文芸に徹した菊池寛だからこそ,雑誌が成功したというところなのでしょうか。