ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『他人と深く関わらずに生きるには』(△)

他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)

書店でのジャケ買いです。いやジャケ買いというよりも題名買いですかね。

とにかく,私は,この題名通り,なるべく他人と関わらずに生きていけたらなあと思っている人間嫌いなんです(そう書くと気を悪くする人がいるんですよね,哀しいことに)。

ですから,会社の集まりにも飲み会にも,なるべく参加しません。気弱なもので少しは参加しますが,二次会はラーメン屋かうどん屋に1人で行ってしまいます。酒が苦手ということも理由の一つですが。

そういう人間が,仕事ができるのかというと,まあ,できません。もう,すでにいろいろと諦めています。そうでないと仕事は続けられません。

そういうわけで,クビにならない,あるいは自分のような性格でも,やり方次第では,そこそこの仕事ができるように,学習しました。最悪にはならなければよい,という結論に達しました。

でも,私のような性格の人間が,仕事をきちんと人並みにこなしているだけで,十分だと思うし,こころのなかはいっぱいいっぱいなんですよね。これ以上は勘弁してください,仕事は人並みにしているじゃないですか,って叫びたいぐらいなんですね。

まあ,私のことはともかく,本書はよく分かりませんでした。正しいようにも思えるし,まあそこまでできるのは一部の人たちだけだよなあと感じるし。ここまで強くなれませんよね。ようするに強くなりなさいということでしたし。もう少し,ダメ人間でもうまく人生を泳いでいけるマニュアルが欲しかったですね。

これは,『新潮45』の連載だったんでしょうかね? それなら理解できるような気がします。本音ではない,裏返しの皮肉,ユーモアなんでしょう。

しかし,平成18年1月発行,9月四刷ですか。羨ましいです。