ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『文藝春秋 2006年 06月号』2006/06

文藝春秋 2006年 06月号 [雑誌]

文藝春秋 2006年 06月号 [雑誌]

仕事の参考資料として図書館で借りてみました。普段はあまり読みません。興味をもったところを流し読みです。

特集は『衝撃予測 10年後の「団塊」』というもの。『日本の論点』編集部の執筆ということで,①年金制度―それだけで暮らせるか,②資産運用―インフレと円安リスク,③熟年離婚―回避の秘策はあるか,④子供たち―わが子がニートになったら,⑤第二の仕事―働きつづけることは可能か,⑥生きがい―自分の時間をどう過ごす,⑦がん克服―がん年齢をどう乗り越えるか,⑧老老介護―老いた親の面倒をどうみるか,⑨終(つい)の住居―田舎と都心,どっちがよい,⑩墓と死に方―平均寿命百歳時代に,といったラインナップで解説されています。なんと言ったらよいのか,団塊世代の個々の人々の興味はこんなところなんでしょう。それは理解でいます。私と同じですから。

もう一つ興味を持った記事は,「世界のエリート,靖国を行く―国際リーダーの卵,64名が見たニッポンの不思議」(高橋秀美)で,韓国は北朝鮮に対して何で太陽政策をとっているのかなあと不思議だったのですが,あれは北朝鮮に対する諦めのようなものだったのですねえ。韓国はいつか「ヒューマンファクター」が生まれる素地があるのだなあの暢気に感じました。

あと今まで知らなかったのですが,巻末に「社中日記」で「恒例により,新入社員を紹介する」としています。慶應義塾大学法学部卒,男,『週刊文春』/京都大学教養学部卒,男,『週刊文春』/東京大学教養学部卒,男,『諸君』/早稲田大学政治経済学部卒),男,広告部/東京大学法学部卒,女,『週刊文春』/武蔵野美術大学造形学部卒,男,デザイン室/神戸大学文学部卒,男,営業部/日本大学芸術学部卒,女,写真部/東京農工大学卒,女,『週刊文春』。なるほど,うちの会社とは学歴がまったく違うなあ。一流ばかりです。