ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『秋の日は釣瓶落とし』岡崎京子,双葉社,2006-11-16

秋の日は釣瓶落とし (アクションコミックス)

秋の日は釣瓶落とし (アクションコミックス)

岡崎京子氏のまだ初単行本作品集。といっても普通の出来でした。ページの少ないし。

時々思います。岡崎京子氏が事故にあっておらず,まだまだマンガを描いていたらどうなっていたのだろうと。マンガ界の状況または世界ははまったく現在とは異なるものになっている可能性が高いでしょう。作品のすばらしさだけでなく,それほど影響力も強い作家でした。『リバーズエッジ』を読んだとき,「これは,ある意味,最先端の表現を突っ走っているなあ」とため息をつきましたから(今読むと正直古いなあとも思いますけどね)。

岡崎京子氏を継ぐ者として,古谷実氏のみが可能性を感じさせるんですけどねえ。