ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『団塊格差』三浦 展,文藝春秋,2007-03(○)

団塊格差 (文春新書)

団塊格差 (文春新書)

 同じ著者の団塊世代について書かれた書籍2冊。この著者の分析方法はデータに裏打ちされていて明快で分かりやすいですね。

 『団塊世代を統括する』は,風俗史・生活史の視点から,すべての世代のなかで団塊世代がどういう位置にあるのか,どこへ行くべきであるのか解説したもので,『団塊格差』は,現在の団塊世代の個人個人がどのような人物であるのかを解説したものです。

 私が団塊世代に興味をもつ理由は,そのひとつに仕事のためというのがあるのと,なぜ団塊世代は他の世代に嫌われているのに気がつかないのだろうという疑問を解決したいためです。嫌われているというのは私の独断に過ぎませんが。2書にはその答えのすべてではありませんが,教えてくれています。