ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

報道はすべていい加減

 新聞やテレビなどのマスコミ報道にミスがあり,いい加減だとひとくさり批判したエントリのすぐ後に,別のマスコミ報道を引用してコメントをするブログがよくあるが,あれは一体何なのだろう。自己矛盾を感じないのだろうか?

 新聞記事なんて,個人の主観で書かれているのだから,結構いい加減なんですよね。以前テレビ屋の人と仕事をしたことがありますが,スケジュールを聞くと,あまりの忙しさにまったく勉強ができない。活字なんて読んでいない。その分野のことに体系的な勉強をしていない。本来でしたら,それなりの知識を得なくては判断ができないはずなのに,それが必要なことすら,理解していないんじゃないかと思いました。逆に言えば,専門家をなめているのではないかとすら感じましたね。

 ましてや,その記事を読んで,どのように編集する人が,現場を知らずに,その人の主観で,記事の内容を変えてしまうことがあるわけです。よく聞いたことがあるでしょう。記者が書いた記事を編集長やアンカーが見出しなどを書き換えてしまうことを。

 そんな人たちが書く記事,編集する報道,信用してはいけません。むしろ発信する側にしてみれば,専門家でも瞬時に判断できないことなんだから,その辺差し引いて,いい加減だと思ってくれよというのが本音でしょう。信用する奴がバカだと。そういうことです。