- 作者: イビチャオシム,Ivica Osim,長束恭行
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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サッカー日本代表監督イビチャ・オシム氏の日本サッカーについて提言した本。今までさまざまな媒体で語られたことと重複することもありますし,新たに語られていることもあります。例えば,ヨーロッパで日本人の流動性が褒められていること,クラブユースチーム出身の選手ばかりではなく,大学・高校出身のプロ選手が多くいることを「世界的に見ても,素晴らしいシステムである」(52ページ)としていること,世界で通用するサッカースタイルを使用としているJリーグのチームとして,ガンバ大阪,川崎フロンターレ,ジェフ千葉をあげていること(浦和は違うんでしょう。分かっていたことではあるけれど)などです。
本書はオシム氏が熟慮したすえに書いたものなのでしょう。オシム氏は日本代表がどのようにすれば強くなることしか考えていません。ですので,選手(その他についても書かれていますが,あまり考慮は入れていないのでは)にどのような影響を与えるか,考えているはずです。
そういう意味で今後のアジアカップが楽しみでなりません。おそらくオシム氏はアジアカップを取りにいくでしょうから。なにしろ優勝チームはコンフェデに出場できるのですからね。そのアドバンテージが計り知れないことは明白ですし。
それにしても,タイトルがあまり良くありませんなあ。これじゃ,内容に誤解を受けるではないですか。また「イビツァ」ではなくて「イビチャ」なんですね。なるべく原音に近い表記の方がよいと思うのですが。
今,U20ワールドカップの対スコットランド戦が放送されて,日本がキビキビ動いていて気持ちよいけど,浦和レッズの選手が一人もいないのはさみしいものです。