ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『はみだしっ子シリーズ』など

 ここ最近読んだマンガ。山本直樹の短編群,主に『フラグメンツ』,『ピアノの森』『ああ探偵事務所』『愛…しりそめし頃に』『新・事件屋家業』『湯けむりスナイパー』『はみだしっ子シリーズ』など諸々。あと,医者の待ち時間で初めて『スケバン刑事』を読んだか。パワフルな作品で驚きました。

 落ち込んだときは,何故か新しい活字が読めません。目についたマンガを毎晩手にとる。そうして,うつっぽくなった状態から浮上してくるのを待つわけです。

 久しぶりに『はみだしっ子シリーズ』を読みながら,グレアムもアンジーもサーニンもマックスも性格が似てるのだなと思った。昔,自分は誰に似ているのだろう,やはりグレアムだな,いやアンジーだな,サーニンやマックスの気持も良くわかる,なんて無邪気に考えていた。それに対し疑問に思わなかったけど,「グレアム=アンジー=サーニン=マックス=三原順」なのだと考えると合点がいく。この歳で気がつくなんて遅いか。ファンの間では常識的なことなのかもしれませんね。

 三原順が亡くなったとき,同じ雑誌を編集していた女の子がショックを受けていたのを思い出す。私はそのとき三原順の雑誌連載を追って読んでいなかった。彼女は雑誌連載を追っていた熱狂的なファンだったのだ。彼女は美人で活動家で友人も多く,服装や化粧などの外見も繊細さを持ち合わせているようには見えず,それを知ったとき意外に感じたものである。全くの音信不通であるが,今頃何をしているのだろうか。