進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/19
- メディア: 新書
- 購入: 49人 クリック: 230回
- この商品を含むブログ (257件) を見る
「中高生と語る「大脳生理学」の最前線」とあるように,脳科学を分かりやすく講義したもの。「意識」「クオリア」などのキーワードや何故錯覚を起こすかなどから,脳の働きについて解説していきます。
例えば,人間の視神経は100万ぐらいしかなく,デジカメでいえば100万画素と同じぐらいしか捉える力がないそうです。それにもかかわらず,何故,人間の目は世界をクリアに捉えることができるのか? その荒い画像を視覚連合野で,ぼんやりした曖昧な部分を想像で補正しているということなのです。そんなことがそこかしこに解説されています。―それにしても,神経の数=画素数ってことは,なんて人間って「物」なんでしょうね。