ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『死が招く』ポール・アルテ,平岡敦訳,早川書房,2003-06(○)

死が招く―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

死が招く―ツイスト博士シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 フランスのディクスン・カーと呼ばれるポール・アルテの謎解き探偵小説,ツイスト博士シリーズ第2作。第1作同様,本作も古き良きクラシカルな探偵小説の風味をたっぷり味わえます。

 売れっ子のミステリ小説家ハロルド・ヴィカーズが密室の書斎で死んだ。発見されたときハロルドは,煮えたぎる鍋に顔と両手を突っ込み銃を握りしめていた,というところがすでに変。そんな無理な設定にせんでも,とつっこみたくなります。