ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

頭を打って「気を失う」ってあるんですか?

 「毎日新聞」(2007年9月23日朝刊)の西原理恵子氏の「毎日かあさん」で,高い椅子に座っていた子どもが,後ろに倒れて後頭部を打ったら,妙な呼吸音を立てて動かなくなったので,救急に詳しい父親が救急車を読んで病院に連れて行ってCTやMRI検査をしたところ,単に眠っていただけだった,というネタがありました。どうやら頭を打ったため,気を失ったというためなんでしょうかね。

 そういえば,先日『湖中の女』を読んでいて,もっとも驚いたことは,一人二役というトリックを用いていたこともそうでしたが,なんと,かなり終盤で,マーロウが誰かに後頭部を強打されて,気を失ったことなんですよね。まさか,バードボイルドミステリで,殴られて気を失うなんて,B級ハードボイルドならともかく,あるなんて,と。

 確か昔誰のエッセイだか忘れてしまいましたが,テレビ時代劇や刑事物でよくチョップで後頭部を叩いて気を失わせてりうけど,外傷もなく,ちょうど気を失う程度に殴るなんて難しいのでは,と読んだことがあります。実際,格闘技の試合などでも,あまり聞いたことがありませんし。

 でも,ひょっとしたら,よくあることなんでしょうかね。「毎日かあさん」を読むと。