hoshi-itsu’s 本にまつわるblog

「ほしいつ」です。海外ミステリが中心のブログです。下書きがなくなってしまったのが悲しい……。

私的パチンコマンガあれこれ

 コンビニのマンガ雑誌コーナーに行きますと,週刊マンガ誌などとは別に,たくさんのパチンコマンガ誌が置かれています。普段は普通のマンガ誌や週刊誌などを立ち読みしているのですが,その日一冊も読む雑誌がないときはといいますと,パチンコマンガ雑誌を手にとることがあります。まあ,たいていのマンガはつまらないわけですが。

 このジャンルに類するものとして,「麻雀マンガ誌」がありますね。昔,マンガの編集をしている友人から聞いたのですが,「近代麻雀」を創刊したときは,「こんな麻雀マンガだけの雑誌なんて売れるわけない」と方々で言われたそうです(「近代麻雀オリジナル」と言っていたかも)。それが作ってみたら売れたようなんです。

 パチンコマンガ誌がいつ頃創刊されたのかを調べたのですが分かりませんでした。白夜書房がパチンコ情報誌「パチンコ必勝ガイド」を創刊して売れた頃からあったのではないでしょうか(間違っていたら申し訳ありませ)。私は手にとったことがある程度で読んでいませんでした。

 私がパチマンガをきちんと読むようになったのは,「週刊モーニング」で谷村ひとし氏の『パチンコドンキホーテ』が連載されてからです。見開き2頁のエッセイマンガだったのですが,「オカルト必勝法」という根拠はないけれどもこのようにすれば勝てると標榜したことで,非常に注目を受けました。確か巻頭カラーまでも飾ったのではないでしょうか。その必勝法とは,「パチンコの当たり外れには波があり,その波を読めばよい」(「花満開」というパチ機種では,あるお店の1か月ぐらいの当たりデータを集めてたりしていましたね)や,この数値が並べば,その後数十回転後に当確する「当たり目」を観察するものなどでした。

 ちなみに,谷村氏がなぜパチンコマンガを連載したのか。「モーニング」の編集者がハードボイルドものをお願いしようと打合せをしたら,世間話として,谷村氏はパチンコで勝っていると言ったら,それを疑った編集者がつっこんで聞いたところ,攻略法の話が面白かったらしい。それで連載を始まったとのことでした。

 これは,パチンコ情報誌で解説していた必勝法よりも,分かりやすく,実践に移しやすく,たまにパチンコをするだけの人やその必勝法が難しくて理解できない人に,めちゃくちゃ受け入れられました。すぐに面倒くさいと感じるダメ人間に受けました。しかし,この根拠のない必勝法は,さまざまな抗議にあって,結局信用できなものとされてしまいました。「インチキ」というわけです。

 その後,谷村ひとし氏は「週刊漫画ゴラク」で『パチプロ探偵ナナ』を連載しヒットを飛ばします。また,谷村ひとし氏をメインとした,パチンコマンガ誌がぞくぞく創刊されました。相当売れたのでしょう。しかし,マンガ作品として描けるほどパチンコについて詳しく知っているマンガ家はいません。原作付きが多くなりますが,それはイマイチ面白くありませんでした。

 このような一種の専門マンガ誌に描くマンガ家は,最初は,昔売れっ子のマンガ家が多数でしたが,アシスタントが長く長い下積みを経ているマンガ家などが起用されます。しかし,そうこうしているうちにパチンコにはまったマンガ家,パチンコが好きなマンガ家が出現しはじめます。

 例えば,沖圭一郎氏などです(沖氏は売れないマンガ家でしたが純粋なパチマンガ家といえるのではないでしょうか。私は「海物語」について描かれてました一時期ですが,沖氏の連載を必読しておりました)。また,『実戦派ムラオカ』の村岡栄一氏ですね。めちゃくちゃ古くさい絵,安っぽい倫理観をもつストーリーなど小市民的でじわじわ味わうことができます(これは褒めているんですよ)。もっと描いて欲しいものです。

 そのような流れのなかで,パチンコのブログをマンガ化した作品が以下で紹介したもの。コンビニで見つけたのですが,パチンコ経営もの,田舎マンガもの,人情ものとして,さまざまな読み方ができます。

田舎弱小パチンコ店長奮闘記 (白夜コミックス 251)

田舎弱小パチンコ店長奮闘記 (白夜コミックス 251)

 なお,上記は私の記憶と認識に過ぎませんので,間違っていることが多いと思います。ご了承お願いいたします。本当のことを言いますと,このエントリは,村岡栄一氏のマンガは面白いということが言いたかっただけで書いたものなのです。