ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『このマンガがすごい!2008』宝島社,2007

このマンガがすごい!2008

このマンガがすごい!2008

 10年くらい前から,雑誌がたくさん創刊されて,マンガのジャンルも多様化してしまい,個人が出版されているすべてのマンガを読めなくなってしまいました。このようなガイドブックが出版されたのは,そのようなニーズがあるのでしょう(個人的には,ブックガイドは好きではないのですが)。

 オトコ編ベスト20のなかで,雑誌でリアルタイムで読んでいるのが『GIANT KILLING』『極道めし』『レッド』『働きマン』の4作品,オンナ編では『毎日かあさん』『のだめカンタービレ』『舞姫 テレプシコーラ』4作品と同じでした。

 私的ベストを挙げるとすると以下のとおりです(順不同)。もっとあるかと思うのですが,とりあえず思いついたところで。

■『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(花沢健吾…もっとダメ男ぶりが欲しいところですが。

■『MOON―昴 ソリチュード スタンディング』(曽田正人…天才をきちんと描けるのは曽田氏と山岸凉子氏だけ。

■『GIANT KILLING』(綱本将也ツジトモ…サポーター視点で萌えるサッカーマンガ。

■『僕の小規模な生活』(福満しげゆき…前作ほどの出来ではありませんが,福満氏のパーソナリティの不思議さも含めて面白い。

■『アオイホノオ』(島本和彦…80年代のマンガ業界が描かれるのは初めてでは。

■『capeta』(曽田正人…これも天才もの。連載毎回がすべてクライマックスのよう。