ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『萌えの研究』大泉実成,講談社,2005(○)

萌えの研究

萌えの研究

 私は「萌え」に感応しない人間なのですが,ウーンと唸りながら一気に読んでしまいました。

 本書は,筆者の大泉氏が,私と同様に「萌え」に感応しない方で,そのような人がライトノベルテーブルトークRPG美少女ゲーム,マンガと2004〜2005年当時(「ハルヒ」が出ていないのです)の「萌え」の最前線を体験し感応していく過程をルポしたものです。ですので,私と同様,「萌え」に感応はしないけれど,どうも気になるという方には,入門書としてお勧めです。