ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『笑いの現場―ひょうきん族前夜からM-1まで』ラサール石井,角川・エス・エス・コミュニケーションズ,2008(○)

 タイトル通り,「笑い」について,「ひょうきん族」から「M1」まで記述したもの。ネタの時代,再びネタの時代,「ひょうきん族」がつくった時代,空気の時代,リアクションの時代,またもネタの時代という形で,笑いの歴史を語ると共に,後半,ビートたけし明石家さんま志村けんとんねるずダウンタウンの笑いについて分析していります。でも,なんで,タモリを取り上げなかったのでしょう? あと私でしたら笑いのちからが格段に違うという意味で爆笑問題も取り上げますね。

 ところで,角川SSC新書って,本書ではないですけれど,近くのブックオフに,たくさん同じ本が3冊ぐらい並んでいましたけど,あれは何なんだろうと考えてしまいました。万引きだとしても,ブックオフの店長もバカではないんだから,何冊も並べて置くことはしないでしょう。だとしたら,出版社の横流しなのかな? まだスタートして間もなくですし,そんなことないと思いますけど。まあ,新書を立ち上げ,ヒットを飛ばすのは難しいです…。