ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『木曜日だった男 一つの悪夢』チェスタトン、南條竹則訳、光文社、2008-05

木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)

木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)

 光文社古典新訳文庫の一冊。ブラウン神父シリーズで有名な探偵作家の長篇小説。たまたま目に付いたレビューなどでは絶賛されていることが多かったので、気まぐれに購入。

 冒頭のシーンから意味がよく分からないんで困りました。脳内で古いヨーロッパ映画に変換したのですが、どうも「無政府主義者中央評議会って何?」ってなもんで…。物語のノリは、先日読んだ『怪盗タナーは眠らない』に似ていて、コントとしては楽しめたのですが、ストーリーがまったく頭に入りませんでした。でも、そうやって楽しむ物語だったのでしょうか?