ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『涼宮ハルヒの憤慨』谷川流、角川書店、2006(○)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)

 涼宮ハルヒシリーズの第8作。中編2編「編集長★一直線」「ワンダリング・シャドウ」が収録。

 気になったことが2点。ハルヒって「〜〜なんだからね」という語尾をよく使うなあということ。もう一つは、このシリーズはキョンの一人称で書かれているので、「編集長…」みたいな形式だと、何がこの作品内で事実なのか分からなくなってしまうこと。なんとなく、本当の一人称は、普通の少女である涼宮ハルヒなんではないかと感じてしまう。そうすれば、途中ハルヒが消えてしまう理由も分かる。また、すべてのキャラがどことなく画一的であることも。まあ、それはともかく、まだまだ裏設定があるんでしょうね。