ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『ゲド戦記』感想

 映画の「ゲド戦記」を見た。悪くはない映画ではないか。登場人物がみな背筋が伸びているところが、そうじゃないんじゃないかなと違和感を感じたが、大監督の息子である監督が、偉大なる父を殺した青年が自らの影に追われるという設定に共感したのは、よく分かった。時代の雰囲気に添ったものだと思う。それだけでも、幾分か成功している。原作は読んでいないけど、結構近いんじゃないか。あのような主人公の造詣は、宮崎駿氏にはできないだろう。だからといって、繰り返し見たりしないけど。