ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『相棒 Season 7』「第8話 レベル4〜前篇」

 国立微生物研究所で研究員が、レベル4とは最高レベルの研究室で窒息死した。その殺人犯人の小菅は、実験室から空気感染で100%感染・発症する殺人ウイルスが盗もうとしたが、邪魔されたために殺したらしい。小菅は自らが生み出した人工的な出血性の殺人ウイルスを処分するということに不満を抱いていたのである。

 警視庁の杉下と薫は、小菅の同僚へ捜査にあたった。ちょうどそのときに、同僚へ小菅から電話がかかってきた。右京は電話に出て、小菅がウイルスを盗んで何をするつもりか聞くと「ゲームかな」と答えたのである。新宿を捜索中の伊丹らは小菅を偶然発見し追走するが、その途中小菅はアタッシュケースを落とす。そのケースには、細かいコンクリートの粉が付いていた。

 杉下と薫は、策略を用いて小菅を捕まえるが、小菅はウイルスを持っていること、それを破裂させることを脅して、右京の顔を確認した上で再逃亡する。

 小菅からかかってきたケータイ電話を探知し品川の基地からかけてきたことがわかる。そのうえ、その電話にはヘリコプターの音が入っていた。その時間飛んでいたヘリは自衛隊のものだった。そのルートにある解体中のビルに小菅が潜伏しているのではないかと推理した右京らは小菅を発見する。

 護送車に乗り込む直前に右京にほほえむ小菅。その護送直後、ウイルスの試験管が爆発した――。ウイルスパニックが起きるのか?

 前後編の前編のため、評価は後編を見てからにしたい。犯人が計画的に行動しているわりには、結構あっさり見つかって逮捕されてしまう。その逮捕そのものも犯人の計画の一部のようにも見えますが、どうなのでしょうか? それには、もう少しキャラをはっきりさせなくてはならないと思いますが、結論は後編を見なくてはわからないですね。