ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『相棒 Season 7』「第13話 超能力少年」

 銀座警察署を訪れたのは、銀座のクラブに泥棒がはいるという予知をしたという少年と、それを訴える母親。2人は特命課へ通される。銀座のクラブに強盗が入るというが、それがいつ起こるのかわからないので早く捜査してくれと言うのだ。

 銀座のクラブで強盗殺人事件が起きた。息子の拓海の予知があたったと、母親は大喜びだった。その事件は、覆面男がママを縛り付けた上、売上を奪い、その後ママを迎えにきた夫を銃殺したというものだった。

 一方、超能力少年拓海とその母親の縄手順子について調べを進める右京。拓海の能力は、2週間ほど前に開花したのだという。離婚した元夫によると、拓海に対しESPカードなどで超能力のトレーニングを施し、超能力を信じない自分とはここ1月息子に会わせてもらえないのだと語った。

 順子が盗聴を受信してわが子を超能力者に仕立てたのではないかと疑う右京と鑑識課の米沢は、順子の家で受信機を探すのだが、見つかったのは盗聴器の送信機であった。いったい誰が仕掛けたのか…。そして米沢は、公園の池に銃を捨てたというお告げがあったという連絡を、拓海から受け、警察が捜索すると銃が発見され、銀座のクラブの強盗殺人で使われたものと同じものだった。次にお告げがあったのは、銀座のコンビニに強盗が入るというお告げがあったのだが…。

 結局超能力ではなく、歯の治療による二種類の金属の接触がきっかけで盗聴器の電波を受信してしまった少年の話。「赤毛連盟」パターン。☆☆☆というところ。「相棒」がすっかり鑑識課の米沢になっておりました。