ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『相棒 Season 7』「最終話 特命」

 ある村の山小屋で、死体の周りで話し合う3人の男たちが「事故に見せかければ…」と相談していた――。

 警視庁警察本部特命係に神戸尊というキャリア官僚が着任した。右京は出勤していないため、右京を探す神戸は、奥多摩の馬頭刈(まずかり)村へ行ったと米沢に伝えられる。神戸は馬頭刈村へ向かうと、旅館に宿泊していた右京を見つけ、その理由を聞く。右京は村に住む女性からから細密画に興味をもって訪ねてきたという。その細密画は、サヴァン症候群の男が写真のように描いたものであり、小屋の中である女性が首から血だまりができるほど血を流し、天井から麻縄が架けられていており、一人の男が死体を見守り、もう一人の男が包丁を持っていたのである。

 調査をしたところ、村の女性が心不全で急死したこと、絵に描かれた山小屋には血液反応は見つからなかったこと、床板を張り替えたのではないかという疑い、鼠穴があったことなどがわかった。ある村民は、その細密画は想像の産物だと主張するのだが――。右京は、その細密画は鼠を描いただけなのではという推理する。それでは殺人か、あるいは自殺にも見えた。いったいどちらなのか?

 絵から事件を推理していくなんてネタそのものは1時間もの。2時間も足せるためには、事件が二つ必要だね。事件+新相棒のお披露目で2時間か。☆☆といったところ。