ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『アオイホノオ 2巻』『ゲッサン 2009年6月号』 

■『アオイホノオ 2巻』島本和彦小学館、2009

 1980年代のマンガ界の状況が追体験できる島本版マンガ道。高橋留美子に始まるマンガ界の変化がよく読み取れます。そう、たぶん、高橋留美子から始まったと思うんだよなあ。あの真っ暗な内容の『サンデー』と男性性の役割の変化が。『めぞん一刻』の連載開始の受け止め方も、おそらくは本書の通りだったと思います。

アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

■『ゲッサン 2009年 6月号』小学館、2009-05

 というわけで、『ヤングサンデー』なきあと、小学館が新創刊した月刊のマンガ雑誌。連載ラインナップはよいとは思うけど、何といったらよいか、誰を対象にしているかハッキリしていないような気がします。たぶん、オタクじゃないんでしょうね。『月刊少年マガジン』のように、物語あふれたマンガを並べてほしいものです。

 私のような旧世代には、絵柄もコマの置き方も、変形しているものばかりで読みづらいです。もう少し、スクエアなマンガがいいなあ。そういう意味で『あずまんが大王』はいいですね。そういえば、ながいけんは期待したのに「描けたところまで」にはガッカリですよ。

ゲッサン 2009年 06月号 [雑誌]

ゲッサン 2009年 06月号 [雑誌]