ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『愛…しりそめし頃に… 9巻―満賀道雄の青春』 『バクマン。 3巻』

 マンガ家マンガ2本を購入しました。最近そんなマンガばかりになってしまいました。やはりリアリティがあるということなんです。

■『愛…しりそめし頃に… 9巻―満賀道雄の青春』 藤子不二雄A小学館、2009

 久しぶりの第9巻。テラさんの結婚式、好調な『シルバークロス』の連載、テラさんの憂鬱、さいとうたかをの訪問、映画『用心棒』、少年週刊雑誌「サンデー」「マガジン」の創刊と『海の王子』の新連載についてです。

■『バクマン。 3巻』 大場つぐみ小畑健集英社、2009

 本巻では、サイコーとシュージンが人気をとるために、それまでの路線と変えて、王道のストーリーマンガを選択します。シュージンがネームを練っている間に、時間があるサイコーが天才新人マンガ家のアシスタントになって、そこで同じマンガ家の卵たちと出会い、現在のジャンプシステムの不満などについて描写されており、説明だけになっているっちゃ、なっているんですが、面白いです。
 ところで、私は、いわゆる「ファンタジーバトルマンガ」に強く魅力を感じず、それが王道になっていることに違和感をもつのですが、それにしても、いつからそれが「王道」になったんですかね? 「ジャンプ」の王道といえば、本宮ひろ志のような不良モノがあって、その系譜を受け継いだのが『リングにかけろ』で、その連載中に山田風太郎を掛け合わせ「バトルマンガ」として確立し、『キン肉マン』『ドラゴンボール』が引き継いだというところなのでしょうか。そういうのって、半分ギャグだと思うんですけど。

バクマン。 3 (ジャンプコミックス)

バクマン。 3 (ジャンプコミックス)