ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『こんなに使える経済学―肥満から出世まで』 大竹文雄編、筑摩書房、2008

 「なぜあなたは太り、あの人はやせるのか」「教師の質はなぜ低下したのか」「セット販売商品はお買い得か」「銀行はなぜ担保をとるのか」「お金の節約が効率を悪化させる」「解雇規制は労働者を守ったのか」などの問題について、27のケースごとに、経済学の視点からその原因を分析させたもの。ネタ本として愉しい。

 政治や制度がどのように決められていくかを考えると、最終的には経済学に行き着くか、あるいは経済学を無視することはできない。だから、勉強しようと思うのだけど、一つの問題に3つ以上の関連要素がからむと、頭の中がごちゃごちゃしてきて、どうしてもわからなくなってしまいます。

こんなに使える経済学―肥満から出世まで (ちくま新書)

こんなに使える経済学―肥満から出世まで (ちくま新書)