ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『フリースタイル 9』 フリースタイル、2009

 この雑誌を購入するのは、おそらく2回目。「特集 1979 COMIC REVOLUTION――ニューウェーブという時代」という特集に惹かれての購入です。

 内容は、江口寿史氏と浦沢直樹氏、いしかわじゅん氏と村上和彦氏の対談、ニューウェーブ・キイワード事典で、目新しいものはあるようなないような。対談スタイルなので、個々の事例はあがっているのですが、もうちょっとつっこんだ分析が欲しかったかな。ネット上では、この70代末から80年代にかけて起こった、ニューウェーブについて、あまり語られていないんですね。非常に重要だと思うのですが。『コミックCUE』の創刊号は私も買いました…。

 後半に「One, Two, Three」と題して、〈本、映画、漫画、音楽〉というジャンルからベスト3を選ぶ新コーナーがあり、30〜40名の方々が選んでおりました。僕は、新刊をあまり読まないので、こういうコーナーは有り難いし好きなんですけど、あまり面白くないなあ。やはり3つを選ぶのではなく、1つのほうがいいのですかねえ。

 ちなみに私でしたら、アニメを3本で青い花」「咲―saki」「化物語ですね。

 「青い花」は昨日に最終回の放映がありましたが、今までのアニメには見られない繊細な描写にはまりました。現在のアニメは、マニア向けの独特なお約束を理解していないと愉しめないのですが、「青い花」についてはその理解が必要なかったのが良かったですね。

 「咲―saki」は、女子麻雀版ドカベンのノリで、さらにキャラの掘り下げ方が独特でした。池田や桃花が好きだったりします。

 「化物語」は、キャラの特長づけが面白く、また現代版妖怪というか民俗学的なでっちあげに感心しました。また「化物語」と同じシャフト制作の「惨・さよなら!絶望先生」の第3期も、1期・2期と較べて面白くなっているような気がしますね。