道尾秀介氏の第2作目の作品。書店をのぞくと文庫でじわじわ売れているようです。
幻想小説と謎解き小説の折衷をいくミステリ小説。文体や世界観などは京極夏彦氏のようでもあり、技巧的なところは折原一氏のようでもあり、トリックそのものは歌野氏のある作品と似ていますが、完全オリジナルなものといっても差し支えないでしょう。オープニングの不可解な謎と現象から、最後に渡るまで、すべてがトリックとなっています。うーん、まいった、☆☆☆☆で、とくに女性などに勧められる作品です。
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫
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