ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『銀河英雄伝説〈3〉雌伏篇』田中芳樹,東京創元社,1984→2007

 帝国宰相でもある22歳のラインハルトは、内政の整備を行い、貴族の特権を廃止し民衆に解放し支持を得た。そして、同盟軍の知将ヤン・ウェンリーがいる難攻不落のイゼルローン要塞に対して、“禿鷹の城”(ガイエスブルク)要塞にワープエンジンを取り付け移動させて攻撃するという計画が立てられた。
 フェザーン―内政の自治と交易の自由を認められた自治領の領主ルビンスキーは、自由惑星同盟の消滅によって、ラインハルト率いる新銀河帝国フェザーンによる分割支配を目論む…。
 一方、ヤン提督は国防委員会の査問会にかけられイゼルローンから3週間かかる同盟首都のハイネセンに召還された。救国軍事会議のクーデターを鎮圧する際に行ったことなど不要な尋問に思われた。
 そんな時、ガイエスブルク要塞のワープ航法が成功し、イゼルローン要塞に対して攻撃を仕掛けてきた。要塞対要塞である。ヤン不在のなかどのように戦うのか。

 登場人物が多くて大変。いちいち登場人物表を見ましたよ。この巻は、「雌伏篇」の名のとおり、今後の伏線になるようなストーリーでした。

銀河英雄伝説〈3〉雌伏篇 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説〈3〉雌伏篇 (創元SF文庫)