ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『相棒 Season 8』「第12話 SPY」

 最近の低調さ、私自身の忙しさからハードディスクに入れっぱなしだったのですが、それを片づける意味で連続の視聴です。今日も放送されていたし…。

 青山という女が神社で絞殺されて発見された。青山の携帯電話の最後の履歴が神戸だったことから神戸が任意同行を受ける。青山について調べたところ、銀座のホステスであり近日中に結婚を理由に辞める予定だったまた、そのクラブは警視庁御用達で幹部などがよく通っている店であった。

 青山のUSBメモリーから経済金融関係の前科リスト、借金をしている警察官のリストが発見された。いったい誰が青山に渡したのか? そのリストの内容から、作成したのは警察庁が警視庁に送った庁内Sつまりスパイではないか、という疑惑が深まる。それらのデータの照会依頼をした警察官は12名だった。警察庁と警視庁の対立が深まるなかで右京はうまく立ち回るのだが、その中の一人が青山のケータイ電話の連絡先に残されていた……。三田園総務部課長が犯人なのか?

 特命係が組織内を調査する役割をもつときがありますが、今回はそれが少しありますが、例によって真実を握りつぶされてしまいそうになるわけです。それにしても、このSPY探しというネタで2時間番組にすれば良かったのにと思いましたね。容疑者をそれぞれスターにして。その方がスタイリッシュで現代的な印象を受けたでしょうに。話はそれましたが、謎解き風味は少ないものの、中途まではスリリングでしたので、☆☆☆というところです。