先日のUstreamの孫正義×佐々木俊尚の対談や石川さんのマンガペン入れの生放送が、視聴者数が数千から一万台になり、それで成立してしまっている状況が、出版で言えば、ああまるで書籍の単行本か、専門雑誌のような位置付けだなあ、なんて思うんです。まだまだビジネスとはいえないかもしれないけど、このネットによる無料放送への流れは、ユーチューブがそうだったように、もう元には戻すことができないでしょう。
本書は、そのような状況が、「マス」としての新聞・テレビの存在が消滅し、「ミドルメディア」として残るというものが、アメリカの3年後に日本で起こるということから、アメリカの事例を用いて解説されています。ようするに広告などを基盤とする収益構造が、既得権益によって守られていたのですが、ネットによってミドル的なものに再配分されるとのことのようです。
それでも、もともとが大きいだけ、残るのだから、いいですよね。出版はどうなることやら……。
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
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