ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『アオイホノオ 4巻』島本和彦,小学館,2010/06

 なぜかオタク臭が少ないオタク物語第4巻。めちゃめちゃ面白いです。とくに『炎の転校生』に至るまでの思考過程がきちんと描かれているところ。このような考え方は、誰もがもつものですから、非常に共感を呼ぶでしょうね。学園マンガだからこそ受けていると覚醒する主人公が、まわりの友人には学園マンガは面白いと共感するのですが、オタク友人には、以下のように言われて、大爆笑っす。

友人「なんでそんなもん描かなあかんねん?」
友人「そうだよ。面白くないよ、そんなん!」
主人公「あれっ!?」
友人「宇宙も怪獣もヒーローも出てけえへんやん!」
友人「変身もせいへんのやろ!?」
主人公「いや…そりゃあ……学園モノだから……」
友人「あかんわー、戦って勝つやつやないとよう読まれへんわ――」
友人「TVや映画になった時メッチャつまらんで――!」
主人公『ううっ、こいつらと話してると落ち着く…! 言ってることが全部正しいと思えるよ』

アオイホノオ 4 (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ 4 (少年サンデーコミックススペシャル)