森氏の小説家としての方法論と小説家をとりまく出版ビジネスについて書かれたエッセイ集。刺激的ではあるけれど、森氏だからこそだよなあ、森氏しか当てはまらないと嘆息すること多い。森氏は小説を発表する際に、1作目よりも2作目、3作目のほうが面白くなるよう目論んでいたという記述には驚いた。確かにそのとおりになっている気がする。
小説を中心にした出版状況については、
「小説を読むことは非常にマイナな趣味の一つになった。ガンダムのファンよりも少ない」(47〜48頁より)
「たぶん、小説は今以上に廃れることはないだろう。このどん底のマイナのまま、確実に将来にわたって存続するものと思われる」(49頁より)
など同意すること多い内容である。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/06/17
- メディア: 新書
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