ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『神のみぞ知るセカイ 10巻』『境界のRINNE 5巻』

■『神のみぞ知るセカイ 10巻』若木民喜小学館,2010

 この作品は何故か気になるんですよねえ。ストーリーが優れているか優れていないかを考える前に、それを超えたシンパシーめいたものをもってしまうというか……。桂馬という主人公の、まあエンタメなので極端にされていますが、この自らの世界観をしっかり守り、巻き込まれた事件に対してはしっかり対処していくという設定。これは探偵が主人公の謎解きミステリの世界観に近い感じがします。

神のみぞ知るセカイ 10 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 10 (少年サンデーコミックス)

■『境界のRINNE 5巻』高橋留美子小学館,2010

 読むたびに抑制された設定、台詞のシンプルさ、ストーリーのテンポなど、これぞ名人芸と感じます。

境界のRINNE 5 (少年サンデーコミックス)

境界のRINNE 5 (少年サンデーコミックス)