『クリスマスの少女は還る』の作者の11作目の作品。私は、『クリスマス』以外は読んだことがないのですが……。
元陸軍犯罪捜査部に所属していたオーレンは、20年ぶりに田舎町に子どもの頃に育てられた家政婦のハンナに請われて帰郷した。オーレンは17歳のときに弟のジョシュアが失踪していたのである。ハンナは家に夜な夜な「骨」を置いていく見知らぬ人間がいるというのだ。その骨を見て、オーレンは一人ではなく二人分であることを見抜く。一体その犯人は誰なのか……?
三人称でさまざまな視点で書かれており、読んでいくうちに次第に何が事実で何が事実でないのか、不安になって酔ってしまいました。そのようなテイストを好む方には最適な作品です。オープニングから横溝正史のような設定であり、中途でオーレンは本当にオーレンなのか、誰かが扮しているのではないかと疑ってしまったくらいです。書評では褒めているのが多いのですが、私には合わないということで☆☆☆です。
- 作者: キャロル・オコンネル,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/09/11
- メディア: ペーパーバック
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