『百番目の男』『デス・コレクターズ』に続くジャック・カーリイの第3作目の作品。前2作とも非常に面白く愉しませて頂きました。とくに『百番目の男』はストーリー展開にぎこちなさがあったとはいえ、あの愛すべきヘンタイネタは私のこころを強く打ちました。巷ではトリック的には『デス・コレクターズ』の評判が良いようですが、友人に推薦すべきミステリとしてどちらかを選べと命令されたら、間違いなく『百番目の男』を選びますね。
さて、本書『毒蛇の園』ですが、正直いってイマイチ。ストーリー展開は『ノンストップ』並にスムーズです(これって凄いことだと思う)が、謎解き要素が少なかったのが残念です。とはいうものの、サイコサスペンスと謎解きのミックスはこうあるべきだよなというラストでありました。☆☆☆★というところです。
- 作者: ジャックカーリイ,Jack Kerley,三角和代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: 文庫
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