ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『粘膜蜥蜴』飴村行、角川書店、2009

 飴村氏の第2作目の作品。第1作の『粘膜人間』がやたら面白かったので、こちらも期待。伊藤潤二氏のマンガをそのまま文章にしたような、一種戯画的な文体とキャラクターの立ち具合は相変わらずで、ぐいぐい読者を引き込みます。ホラーと言うよりもギャグで、思わず苦笑してしまいます。個人的に好きだったのは、東南アジアの密林を3名で歩き続けるところで、未知の巨大ミミズに襲われてしまうシーンなど強烈でした。

粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)

粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)