本書はミステリではなく、ある大学病院外科学教室でのドラマです。1988年東城大学総合外科学教室に、帝華大学のビッグマウスの講師の高階が送り込まれてきた。高階は新しい外科器具を用いれば、食道がん手術を今まで以上に簡単に行えると主張し、佐伯教授ら医局の面々を挑発するのだが……。
ウィキペディアを見ると、『チームバチスタ』が2006年発行ですから、本書はその翌年なので、きわめて初期作といえるでしょう。きわめてリーダビリティが高く、分量の割にはすぐに読み終えてしまいました。海堂氏のキャラ立ちは、ライトノベルに通じるものがありますが、医師を含む医療業界の人々は、普通にキャラ立ちしている人が多いのでしょうか? エンタメの基本に則っていて、非常に面白かったですね。
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (55件) を見る
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/15
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (61件) を見る