酒見賢一氏の新作。第弐部では長すぎて退屈というようなことを書いた気がしますが、申し訳ありません。やはり酒見さんの作品は私の性に合うようで,新作が出されちゃったら読まざるを得ません。そして面白かったのでありました。
本作の第参部は、赤壁の戦い〜周瑜の死までをお話です。筋はシンプルで脚色が少ないのではないでしょうか。私は三国志については、横山三国志、吉川三国志を読んでいる程度で、あまり詳しくはないのですが。もっと『陋巷にあり』のような伝奇的脚色があってもいいのでは。
それにしても、「泣き虫弱虫」というタイトルが良くありません。これでは読者が手に取るのを躊躇してしまいますよね。おそらく最終的に、このテーマに合流していくのでしょうけれど。
- 作者: 酒見賢一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/07
- メディア: 単行本
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