購入きっかけは書店で見かけて、アマゾンの評価が良好であるのを確認してからです。
著者は広島国際大学所属で、晃洋書房やミネルヴァ書房など専門書出版社で複数の著作をもつ哲学者。編集者はそれらの著作を読んで、新書も書けるのではないかと判断したんでしょうね。持ち込みではなく、依頼原稿のようですから。
「1日で学び直す」というフレーズをつけた入門書。まあ、仮タイトルの時点では、違うタイトルだったかもしれませんが、「学び直す」というのは、学生時代に勉強しなかったけれど社会人になって、改めて学び直すという意味なのでしょう。新書ならではの企画です。単行本では難しいです。哲学って、そのあたりに刺激されるんでしょう。一頃、複数の文学ダイジェストガイドブックが出版されていましたが、それも同じような「学び直す」ということなんでしょう。この「学び直す」対象になるものがあれば新書として発行できることになります。いや元来、新書というのはそういうものなんでしょう。
でも、やっぱり哲学は原著を読まなくてはいけませんねえ。特にアリストテレスとカントの違いが分かって面白かったです。
1日で学び直す哲学 常識を打ち破る思考力をつける (光文社新書)
- 作者: 甲田純生
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: 新書
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