何かの書評で興味をもって読んだもの。私の多くない経営学の知識でいうと、本書はドラッカーのいうイノベーションをどうしたら起こせるのか、その実践から理論を導くものなのかと思いました。経営学の書籍はほとんど読んだことがないけど、これは斬新なのでしょうか? 文化人類学的な視点が入ったことがそれなのでしょうか?
イノベーションを起こすには、さまざまなアプローチがあるのですが、その一つには、技術主義ではなく物語を紡ぎ、生活や環境を変え、新しい文化なりえる商品が作ることであり、それは大企業だけではなく、中小の企業でも起こすことができるのだ、と述べています。アップルのiPodとiPhoneがそのとおりの商品で、技術的には日本の企業でも製作することができたけど、そのコンセプト(物語)はアップルにしかなしえませんでした。
書籍も同じようなもので、ある一つのテーマが起こったら、理論編→マニュアル→実践編・事例集→Q&Aという流れがあるので、そのテーマを見つけることが大事だったりします。でもそれが難しいんだよなあ。本書はその理論編の始まりで、これからマニュアル化へと続くのでしょう。それを愉しみに待ちたいと思います。
- 作者: 三宅秀道
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/10/12
- メディア: 単行本
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