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hoshi-itsu’s 本にまつわるblog

「ほしいつ」です。海外ミステリが中心のブログです。下書きがなくなってしまったのが悲しい……。

「特集=週刊少年サンデーの時代 トキワ荘から『うる星やつら』『タッチ』『名探偵コナン』そして『マギ』『銀の匙』へ―マンガの青春は終わらない」『ユリイカ 2014年3月号』2014

マンガ 人文科学

 『サンデー』に興味がない人、肌が合わない人にとっては何でこんな特集が成り立つのかわからないでしょうけど、私のようなサンデーっ子にとってはよくわかるんですよ。『ジャンプ』でも『マガジン』でもなくて、やはり『サンデー』なんですよね。だから『サンデー』が低迷しているのは寂しい。

 私が『サンデー』を初めて読んだのは、『がんばれ元気』の関とのタイトルマッチで、元気がアッパーストレートを初めて関にヒットさせた回でした。『うる星やつら』はすでに連載されていて、おそらく諸星あたるがジャリテンに恋する幼児に追いかけられる話で、あたるやジャリテンが幼児の母親をくどいているのが不思議に思ったものです、小学生ながら。

 古書店で80年以前の『サンデー』を見ることがあったのですが、これがもうメチャクチャ暗いんですよねえ。『サンデー』だけじゃなく『マガジン』もなんですけど、なんで、80年以前って、あの暗さがフツーだったのでしょうか。人間的に耐えられない暗さですもん。売れるからといって、単に読者対象が上がりすぎてしまっただけなのでしょうか。あの時代を知っている人がきちんと分析してほしいものです。

 その暗さを取っ払ったのが、高橋留美子氏とあだち充氏であり、2人とも小学館の雑誌の落とし子という意味で、それ以前以後の『サンデー』の橋渡しになったと思います。ライトノベルに代表される今のオタク的エンターテインメントの要素を確立したのが高橋留美子という評価はまったく正しい。

 『サンデー』だったら、やはり高橋留美子氏の一部を引き継いでいる河合克敏氏の『帯をギュッとね!』『モンキーターン』が代表作としてあげられていませんが、どちらかは外せないと思うなあ。そういえば河合さんって親子の葛藤や対立が驚くほどないんだよねえ。家族がものすごく自然に仲がいい。まるで親子の物語を自ら禁じているかのように。

 『ユリイカ』も久しぶりです。こういうテキストだけの評論誌って貴重ですね。