ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

ミステリランキング2015

 ここ数年、本当に読書量が落ちてきました。今年は昨年に引き続き、仕事が多忙だったことが大きいですね。本日も家で原稿を読んでいましたし……。

 話がずれますが、会社の人員整理などで、人が少なくなってしまい、かといって会社全体の売り上げを下げるということはないので、ひとり当たりの仕事量が増加しました。また、仕事の一人ひとりの割り当てが適切ではなく、多い人、少ない人の差があります。これは、現場上がりではない人が管理職になってしまったためですが……。

 仕事のことは、知りたい人がいましたら、私の所属が知られない範囲で、別項で記しますので、コメントしてみてください。考えます。

  また、読書量の低下の原因として、インターネットと視力の低下があります。

 以前は電車では必ず読書でしたが、通勤でも出張の新幹線でも、ついネットを見てしまいます。小説を手にとって、少しつまらないと、メールやサイトを読んでしまう。それがしばらく続くと、さらに小説の内容がわからなくなってしまうので、中途でやめて放り投げてしまうことが多くなりました。ーー『エンジェルメイカー』なんかね。

 以前はどんなにつまらなくても、最後まで読み上げたものでしたが、つまらない、理解できないことに時間を費やすのがもったいない、と読書に対するモチベーションが低下しています。体力も少なくなってしまいました。読書って体力と関係しますから。

 視力の低下も問題です。まだ老眼ではないのですが、小さな大きさの活字は読むのが辛くなりました。文字がぼやけたり、二重になったりするのです。はっきり見えるときもあるので、おそらくは体力・気力の問題だと思います。すこし体調を崩すと、読み勧めることができません。ーー創元推理文庫はもっと大きな活字にすべきだよね。

 という中で、今年ブログにアップしたものは、それらの壁を乗り越えて、最後までたどり着いたものです。ですから、どんなにつまらないように記していても、基本的に最後までは読む価値があるのではないかと思います。

 今年の収穫は、野崎まど氏の作品を読んだことですねえ。読めば読むほど、天才性を感じます。シャフトがアニメにしませんかねえ。アニメビジネスには向いていない作品群ですが、アニメによって、もっとたくさんの人に知ってもらいたいものです。

 これから読むブックガイドとして、『ミステリマガジン 2016年 01 月号』『このミステリーがすごい! 2016年版』『本の雑誌391号』を購入して、興味をもったのは、下記の通り。

  • 『声』
  • 『夏の沈黙』
  • 『戦場のコックたち』
  • 『さよならの手口』
  • 『黒い迷宮』

 選ばれたベストを見ますと、ミステリも現代を舞台にするのは難しいんでしょうね。作者も読者もリアリティをつかむのが大変ですからね。ライトノベルも異世界ものばかりと聞きますし。昨年の『ゴーストマン』のような作品が日本で生まれないのかなあ。

 あと『本の雑誌』の選択も何となく好きじゃありませんねえ。何といったらよいのか、読者に対して媚びている、というかつまらない方に偏っている感じがします。もっと、活字に偏らず、例えば実用書ベスト10など、破天荒なセレクトを期待したい。

このミステリーがすごい! 2016年版

このミステリーがすごい! 2016年版

 

    

ミステリマガジン 2016年 01 月号 [雑誌]
 

  

本の雑誌391号

本の雑誌391号