ブラジルW杯の日本代表監督のザッケローニ氏の通訳をしていた矢野氏の日記をまとめたもの。就任から解散までが書かれています。ザックにおける日本代表の評価を知るものであり、それはマスコミで発表したものと変わりません。ザック氏は本当に正直だったのだなと思います。もっとマスコミを翻弄するマリーシアがあってもよかったのではないかと、退屈に読み進めていると、東欧遠征から俄然面白くなります。
端から見ていると、アジア予選の後半と東欧遠征において、うまく連動性が発揮できなくなりましたが、その後のオランダ・ベルギーの欧州遠征では、少し戦術が変化したのではないかと感じました。それが何故だったのか、監督と選手で解離が生まれていたことが読み取れます。もちろんそのようにはっきりと書かれているわけではありまえんが。そこで生じた問題が、目に見えない試合もあったため、結局W杯本戦まで先送りされてしまったのが、敗北の原因ではなかったかと思いました。、
W杯や大きい大会ごとに優れたサッカーのスポーツノンフィクションが現れます。私が、良かったなと思うは以下に挙げます。本書もその系列の一つといえます。
●アメリカオリンピック:『28年目のハーフタイム』金子達仁,文藝春秋,1997
●フランスW杯:『6月の軌跡―’98フランスW杯日本代表39人全証言』増島みどり,文藝春秋,1998
●日韓W杯:『山本昌邦備忘録』山本昌邦,講談社,2002
●ドイツW杯:なし
●アジアカップ:『オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える』木村元彦,集英社インターナショナル,2005
通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)
- 作者: 矢野大輔
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- 作者: 金子達仁
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/09
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- 作者: 増島みどり
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山本昌邦備忘録 (FOOTBALL Nippon Books)
- 作者: 山本昌邦
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- 作者: 木村元彦
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