バーサ・クール&ドナルド・ラム・シリーズ全29作中、17番目の作品。
パーティで酔っ払った男が、若い女と一緒にホテルに行って、その女との情事がばれたくなければ金を払え、という脅迫の手紙が届いたので、どうにかしてほしいという依頼があった。その脅迫した人物を捜しに、ラムは若い女を捜す。
中途でその脅迫した人物がホテルに胸に銃弾が撃たれて死体となって発見された。ラムはそれを発見したものの、警察に連絡することなく、依頼人の以来の捜査を続けるのだが……。
ラムは口八丁で、女に取り入れ、男を捜し出すのですが、そこが冗漫だといえば冗漫だし、面白いと思えば面白い。ラストは、いきなり別の事件が関わって、ラムの独り語りで解決するのですが、あまりにも突飛で驚きました。最初から読み返すと一応は伏線が張っているのですが、もうちょっとはっきり絡ませて欲しかったですね。というわkで☆☆☆というところです。事件そのものは、メイスン・シリーズとは異なっていて、良かったんですけどね。