hoshi-itsu’s 本にまつわるblog

「ほしいつ」です。海外ミステリが中心のブログです。下書きがなくなってしまったのが悲しい……。

『消えたい―虐待された人の生き方から知る心の幸せ』高橋和巳,筑摩書房,2014ーー被虐待児のうつの援助の必要性

  被虐待児には、受けたもの特有のうつをもつ者がいる。そんな被虐待児の心理的特徴を記した本ですが、はっきりした被虐だけではなく、虐待ともいえない親からの小さな否定的な行為を受けた子どもたちまでも通じる内容となっています。

 例として、発達障害児として疑われた少年をみていくと、本をきちんと読めることなどから発達障害ではなく、被虐によるものであると診断した。しかし医師や保健師などの医療職としては助ける手立てはないけれど、少しだけでも支援していけば、小学5~6年生ごろには、次第に社会的適応を見せていく様が書かれています。そのような少年・少女は非常に多いのではないかと思います。しかし、彼らはそれでも苦しむのですが……。

 私としては、虐待されたり、いじめを受けたことがある人は、うつの可能性があるということをもっとはっきりと示していただきたかったですね。