新聞の書評で取り上げられていて購入。作者はフリーランスの経理をしている人で、会社の不正といっても、横領などお金にかかわることが多いようです。
会社や周囲への仕返しのために不正に走る人がいる、不正は見つけるものではなく違和感として感じるもの、プロの経理はやりそうな人がわかる、職場環境と個人的事情が不正の発生確率を高める、など面白いです。
普通のサラリーマンが不正をやらかしてしまう心理の流れはどういったものなのか、がわかりますが、もうちょっと深いところまで追求してほしかった。筆者は不正をした人ときちんと話したことがないんじゃないかな。本書の内容は、どんな人も不正に手を染める可能性があるといっています。